アーセナルのブカヨ・サカ:背番号7、経歴とここまでの記録、プレースタイル
アーセナルを長く見ている方ほど、ブカヨ・サカという名前には特別な手触りがあると思います。外から連れてきた選手ではなく、クラブの育成組織から出てきて、そのまま看板になった選手だからです。ここでは新加入選手の紹介ではなく、「彼が何者で、このクラブで何をしてきたか」を、確認できた範囲の事実だけで並べていきます。
基本データ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 生年月日 | 2001年9月5日 |
| 出身地 | ロンドン西部イーリング |
| 国籍 | イングランド |
| 身長 | 178cm |
| ポジション | 右ウイング/アタッカー |
| 背番号 | 7 |
| アカデミー加入 | 2008年(Goalは当時7歳と記載) |
生年月日・身長・背番号はサッカーキングとGoalの選手プロフィール、出身地と国籍はGoalの表記に合わせています。日本語版ウィキペディアは出生地を「ロンドン・イーリング区」、国籍を「イングランドおよびナイジェリア」と記載しています。
経歴:ハール・エンドから背番号7まで
Goalの選手プロフィールによれば、サカは2008年、7歳でアーセナルのアカデミーに加入しました。日本語版ウィキペディアによると、トップチームでのデビューは2018年11月29日のヨーロッパリーグ・ヴォルスクラ・ポルタヴァ戦、プレミアリーグでのデビューは2019年1月1日のフラム戦です。
代表では2020年10月8日のウェールズ戦でイングランド代表デビューを果たし、同じく日本語版ウィキペディアの記載では2026年7月15日時点で代表通算56試合に出場しています。個人賞としては、イングランド男子年間最優秀選手賞(2021-22、2023)、PFA年間最優秀若手選手賞(2022-23)、PFA年間ベストイレブン(2022-23)が挙げられています。
つまり彼は、移籍市場を経由せずにクラブの中心に到達した数少ないタイプです。筆者は、アーセナルが2020年代に入ってからチームの輪郭を作り直せた理由のひとつが、この「外から買わなくても計算できる右サイド」の存在だったと見ています。
2022-23:76分のPKと、公式戦15得点
タイトル争いに最後まで絡んだ2022-23シーズン、アーセナルはリーグ2位でした。84ポイント、26勝6分6敗、88得点43失点という成績で、優勝したマンチェスター・シティとは勝ち点89対84の差です。首位在位248日は、優勝を逃したチームとしては1部史上最長だとOptaが伝えています。
このシーズンのリーグ得点王はマルティネッリとウーデゴールの各15得点で、公式戦ではサカも15得点を記録しました。象徴的だったのが2022年10月9日、ホームでのリヴァプール戦です。サカが76分にPKを決め、試合は3-2で勝利しました。
10月1日のノースロンドンダービー(NLD=北ロンドン勢同士の一戦)も3-1で勝利しています。筆者は、この秋のエミレーツの強さと、サカが「主力の一人」から「軸」へ変わっていったことは重なって見えると考えています。最後はマンチェスター・シティに1-4で敗れ、フォレストにも0-1で敗れて、優勝は遠のきました。
2023-24:リーグ16得点・公式戦20得点でチーム得点王
2023-24シーズン、アーセナルはリーグ2位。89ポイント、28勝5分5敗、91得点29失点で、優勝したマンチェスター・シティとはわずか2ポイント差でした。89ポイント・28勝はクラブのプレミアリーグ記録、29失点はリーグ最少です。
そのチームで得点王になったのがサカでした。リーグ16得点、公式戦20得点。シーズン開幕前の8月6日にはコミュニティシールドでマンチェスター・シティと1-1からのPK戦を4-1で制しており、チャンピオンズリーグでもポルトをPK4-2で下して8強入りしています。
筆者は、数字が伸びたこと以上に、このシーズンの「毎試合いる右ウイング」という存在感こそが、彼の評価を一段押し上げたと見ています。
2024-25:12月の負傷と、ヨーロッパでのゴール
3年連続2位に終わった2024-25シーズンは、サカにとって中断のある一年でした。12月21日、アウェーのクリスタル・パレス戦でハムストリングを負傷し、手術で3カ月の離脱となります。
それでも復帰後のチャンピオンズリーグで存在感を示しました。準々決勝のレアル・マドリード戦は、4月8日のホームで3-0の勝利、4月16日のアウェーでもサカとマルティネッリが決めて2-1で勝利し、合計5-1で準決勝に進みます。クラブとしては2009年以来の4強でした。
準決勝のPSG戦は、4月29日のホームで0-1の敗戦、5月7日のアウェーではサカが決めたものの1-2で敗れ、合計1-3で姿を消しています。苦い終わり方でしたが、彼のゴールがベルナベウとパリの両方で生まれたことは、記録として残りました。
2025-26:22年ぶりの優勝と、300試合目
2025-26シーズン、アーセナルは85ポイント、26勝7分5敗、71得点27失点でリーグ優勝を果たします。アーセナル公式サイトの優勝リリースによれば、2003-04以来22年ぶり、通算14度目のリーグ制覇でした。5月24日にはトロフィー掲揚が行われ、5月31日にイズリントンで優勝パレードが開催されています。
サカ個人の節目は2026年3月4日。アウェーのブライトン戦が、彼にとってクラブでの300試合目でした。チャンピオンズリーグ準決勝のアトレティコ・マドリード戦では、アウェーの第1戦を1-1で引き分けたあと、5月5日のホームでの第2戦で44分に決め、1-0の勝利でクラブ史上2度目の決勝進出を決めています。
5月30日のブダペストでの決勝は、PSGと1-1のまま延長でも決着がつかず、PK戦を3-4で落として準優勝。カラバオカップも3月22日の決勝でマンチェスター・シティに0-2で敗れ、準優勝でした。シーズン全体の流れは2025-26シーズンの振り返りにまとめています。
プレースタイルの評価
Goalの選手プロフィールでは、サカは右サイドから利き足の左足でカットインしてシュートを打つ右ウイングで、「重心の低さが相手守備陣にとって脅威になる」と評されています。タッチライン際に張りながら内側へ入る動きを使い分けられる点も挙げられています。
筆者は、彼の価値はドリブルそのものより「同じ場所から何度でもやり直せること」にあると見ています。一度止められても角度と速度を変えて繰り返せるので、相手のサイドバックは90分間ずっと消耗させられます。得点と同じくらい、チーム全体の重心を前に置き続ける役割を担っていると考えています。
2026-27:ここまでのリーグ3得点
2026-27シーズンは第5節終了時点で2位。4勝0分1敗、8得点4失点で勝ち点12、首位マンチェスター・シティが15ポイント、3位ブライトンが10ポイントという並びです。ホームの平均入場者数は60,169人となっています。
サカのリーグ得点はここまで3。8月21日の開幕戦はホームでコヴェントリーに3-0で勝利し、ハフェルツ、サカ、ウーデゴールが得点しました。8月31日はアウェーのアストン・ヴィラ戦でサカが決めて1-0の勝利、9月12日はアウェーのサンダーランド戦でサカがPKを決め、2-0で勝利しています。
8月16日のコミュニティシールドではカーディフでマンチェスター・シティに3-0で勝利し、通算18度目の優勝。9月19日はアウェーのブライトン戦に0-3で敗れ、今季初黒星を喫しました。開幕からの動きは2026-27シーズンの立ち上がりで追っています。アーセナルをこれから見始める方はアーセナル入門ガイドもあわせてどうぞ。
参考
- https://www.soccer-king.jp/player/article/906200.html
- https://www.goal.com/en-us/player/b-saka/8tc7dcuwdeqbjgt7vw5p38xgq
- https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%82%AB%E3%83%A8%E3%83%BB%E3%82%B5%E3%82%AB
- https://www.arsenal.com/news/arsenal-crowned-202526-premier-league-champions
- https://www.arsenal.com/news/community-shield-highlights-arsenal-3-0-man-city-aiIrQ8s57JHl

