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ミケル・メリーノ選手紹介|アーセナルの万能MF、その経歴とプレースタイル

ミケル・メリーノ選手紹介|アーセナルの万能MF、その経歴とプレースタイル
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派手ではないのに、気づけば決定的な場面にいる。ミケル・メリーノというミッドフィールダーを一言で表すなら、そんな選手です。

2024年夏にレアル・ソシエダから加入し、アーセナルでは背番号23。中盤の底からゴール前まで、求められた仕事を黙々とこなしてきました。この記事では、その経歴とプレースタイル、アーセナルでの歩みを整理します。

プロフィール

項目 内容
氏名 ミケル・メリーノ・サソン(Mikel Merino Zazón)
生年月日 1996年6月22日
出身 スペイン・パンプローナ
身長 1.89m
ポジション ミッドフィールダー(左利き)
背番号 23
加入 2024年8月、レアル・ソシエダから(移籍金は約3,200万ポンド込みと報道)

パンプローナは、バスク/ナバーラ地方の街。父アンヘル・メリーノも選手・指導者としてオサスナに関わった、フットボール一家の出身です。

経歴:オサスナからアーセナルまで

オサスナ(〜2016)

地元オサスナの下部組織で育ち、トップチームへ昇格。クラブ公式のプロフィールでは、オサスナで67試合8ゴールを記録しています。

ボルシア・ドルトムント(2016-17)

2016年7月にドルトムントへ移籍。出場機会は限られましたが、翌年5月にはDFBポカール(ドイツ杯)優勝を経験しました。20歳でブンデスリーガのビッグクラブに身を置いた経験は、その後の適応力につながっています。

ニューカッスル(2017-18)

2017年夏、シーズン期限付き移籍でニューカッスルへ。序盤から強い印象を残したことで、わずか数カ月後に完全移籍へと切り替わりました。初年度はプレミアリーグで24試合に出場。つまりメリーノにとって、アーセナルは「2度目のプレミアリーグ」です。

レアル・ソシエダ(2018-2024)

2018年にレアル・ソシエダへ移籍し、ここで一気に評価を高めます。2019-20シーズンのコパ・デル・レイ優勝を経験し、クラブ公式によれば通算242試合27ゴール30アシスト。単なる「潰し役」ではなく、数字を残せるミッドフィールダーとして2018年から2024年までを過ごしました。

プレースタイル:空中戦とボール奪回

メリーノの武器は、まず空中戦です。データ分析のOpta Analystによると、2023-24シーズンのラ・リーガで15試合以上に出場したミッドフィールダーの中で、90分あたりの空中戦挑戦数10.1回はリーグ最多。そのうち6.1回を勝っています。1.89mという上背を、実際の得点にも変換できるのが強みです。

もうひとつがボール奪回。2021-22シーズンには287回のリカバリーでラ・リーガのフィールドプレーヤー最多を記録し、あのセルヒオ・ブスケツ(281回)をも上回りました。アーセナルが加入を発表した際のクラブ公式リリースでも、2023-24シーズンの326回のポゼッション奪回は欧州主要リーグで最多だったと紹介されています。

セットプレーでも効きます。Opta Analystの分析では、ラ・リーガでのフリック(そらし)124回はリーグ最多。攻撃側コーナーキックで10回、守備側コーナーキックで14回のファーストコンタクトを記録しており、CKからの得点を武器にするアーセナルとの相性の良さがうかがえます。

一方で、オープンプレーのパス成功率は2023-24ラ・リーガで77.3%と、デクラン・ライスらと比べると精度面の課題も指摘されていました。それでもプログレッシブパスは119本を記録しており、前に運ぶ意識は明確です。

加入時にミケル・アルテタ監督は「経験と汎用性で大きなクオリティをもたらしてくれる。ユーロでの力強いパフォーマンスでスペインの優勝に貢献した勝者だ」とコメントしています。

スペイン代表:EURO2024、そしてワールドカップ

メリーノはスペインの各年代代表を歩み、2015年のU-19欧州選手権、2019年のU-21欧州選手権を制覇。2020年の東京五輪では銀メダル、2023年のUEFAネーションズリーグでも優勝を経験しました。

最大のハイライトはEURO2024です。主に途中出場としてチームを支え、準々決勝のドイツ戦ではシュトゥットガルトで119分にヘディングで得点。この一撃が決勝点となり、スペインは2-1で勝利したと報じられています。

そして2026年のワールドカップ。クラブ公式の記事によれば、スペインはニューヨークでの決勝で延長の末にアルゼンチンを1-0で下して優勝し、メリーノはダビド・ラヤ、マルティン・スビメンディとともに世界王者となっています。同記事によれば、メリーノは決勝で75分にダニ・オルモと交代して出場し、終盤には相手のボレーシュートをブロックするなど守備でも貢献しました。試合を決めた1点は延長後半、ウィリアムズの落としからフェラン・トーレスが決めたものとされています。

代表通算成績は、2026年7月19日時点で51キャップ12ゴールとなっています。

アーセナルでの歩み

2024年8月、レアル・ソシエダからアーセナルへ。背番号は23です。

1年目の2024-25シーズン、チームはリーグ2位に終わりましたが、チャンピオンズリーグでは2009年以来となるベスト4進出を果たしました。その象徴が準々決勝のレアル・マドリード戦で、ホームでの第1戦はデクラン・ライスの直接FK2本とメリーノのゴールで3-0の勝利。メリーノは、クラブ史に残る夜のスコアラーの一人になりました。

このシーズンのメリーノを語るうえで外せないのが、いわゆる「偽9番」起用です。ガブリエウ・ジェズス、カイ・ハフェルツと本職のセンターフォワードが相次いで長期離脱するなか、アルテタ監督はメリーノを最前線に置く選択をしました。本人も「最善の方法で適応しようと思っている」と語っており、中盤の選手が急ごしらえの9番として結果を出したことは、当時のアーセナルを救った要素のひとつでした。

2025-26シーズンは、クラブが22年ぶりにプレミアリーグを制覇。メリーノもその優勝メンバーの一員です。チャンピオンズリーグでは決勝に進出し、ブダペストでPSGと1-1のまま延長を終え、PK戦の末に準優勝となりました。

2026-27シーズンも主力として稼働しており、9月15日のカラバオカップ3回戦イプスウィッチ戦(4-2で勝利)でもゴールを記録しています。

見どころ

  • セットプレー:CKからの得点がリーグ屈指のアーセナルにあって、そらしとファーストコンタクトで効くタイプ。ゴールだけでなく「1つ手前」に注目すると面白い
  • ポジションの融通:中盤の底、インサイド、そして最前線まで。試合中に役割が変わることがあるので、立ち位置を追うと戦術の意図が見えます
  • 大舞台での得点力:EURO2024の準々決勝、CL準々決勝のレアル・マドリード戦。ここぞの場面で名前が出てくるのがこの選手の不思議な魅力です

派手なドリブルや目を引くパスで魅せるタイプではありません。それでも、シーズンが終わったときに「あの試合を決めたのはメリーノだった」と振り返る場面が必ず出てくる。そんな選手です。

(成績・記録は2026年9月時点。最新情報は公式サイトでご確認ください。)

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参考

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