アーセナルのウィリアム・サリバ:背番号2、経歴とプレースタイル
アーセナルの最終ラインを語るとき、最初に名前が挙がるのがウィリアム・サリバです。加入してもしばらくフランスにローンで出ていた選手が、戻ってきた途端にチームの守備をつくり替えてしまった。筆者は、あの数年を追いかけていたグーナーにとって、なかなか不思議な経歴の持ち主だと思っています。
この記事では、プレミアリーグ公式サイト、サッカーキング、Goal.com日本版などの公表情報をもとに、サリバの基本データ、フランス時代、アーセナルでの歩み、そして2026年の負傷報道までを整理します。
基本データ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 生年月日 | 2001年3月24日 |
| 出身地 | フランス・ボンディ |
| 国籍 | フランス |
| 身長 | 192cm |
| ポジション | センターバック |
| 背番号 | 2 |
| 利き足 | 右 |
生年月日、出身地、身長、背番号、利き足はサッカーキングの選手名鑑に記載されている内容です。年齢は日々変わるため、本稿では数字を出さず、生年月日のみを記しておきます。
経歴:加入後もフランスでプレーしていた
プレミアリーグ公式サイトによれば、アーセナルがサンテティエンヌからサリバを獲得したのは2019年7月25日のことでした。移籍金は当時非公表でしたが、同サイトは後に「報道ベースで2700万ポンド」としています。当時の監督ウナイ・エメリは「多くのクラブが彼を欲しがっていたが、彼は我々のもとに来て未来の一部になることを選んだ。来季は経験のためフランスに残る」とコメントしています。
そのコメントのとおり、サリバはすぐにロンドンでプレーしませんでした。サッカーキングの選手名鑑によれば、2019-20シーズンはサンテティエンヌ、2020-21シーズンはニース、2021-22シーズンはマルセイユと、フランスのクラブへのローンが続きます。
そのマルセイユでの1年が転機になりました。プレミアリーグ公式サイトは、チャンピオンズリーグ出場権獲得への貢献によりサリバがリーグ・アンのチーム・オブ・ザ・イヤーに選出されたと伝えています。アーセナルでの公式戦デビューは、そこから戻った2022-23シーズンのことでした。
アーセナルの守備を変えた
プレミアリーグ公式サイトの分析記事は、2022-23シーズンにサリバとガブリエウのコンビがアーセナルの優勝争いに火をつけたと評しています。このシーズンのアーセナルは首位在位248日を記録しており、Optaによれば、優勝を逃したチームとしてはイングランド1部史上最長でした。
ところがそのシーズン、サリバは終盤に負傷で離脱します。確認できるのは、2023年3月16日、ヨーロッパリーグ・ラウンド16セカンドレグのスポルティング戦で負傷したことです。この試合は1-1(延長)からのPK戦3-5で敗れ、アーセナルは敗退しました。リーグでも最終的に2位に終わっています。なお、このときの離脱期間や負傷箇所について、当サイトで裏取りできた数字はありません。そのため本稿では「何カ月」といった期間は書きません。
以降の数シーズン、アーセナルの守備数値は際立っています。2023-24シーズンのリーグ29失点はリーグ最少。2025-26シーズンの27失点も同じくリーグ最少で、このシーズンにアーセナルは22年ぶりのリーグ優勝を果たしました。
数少ない汚点が、2024年10月19日のボーンマス戦(アウェー)です。サリバが退場となり、アーセナルは0-2で敗れました。筆者は、この試合がむしろ「彼がいないとどうなるか」を最もわかりやすく示した90分だったと見ています。
守備の数字と評価
プレミアリーグ公式サイトは、サリバが出場した試合とそうでない試合のチーム成績を比較しています。同サイトの集計では、サリバ出場時は102試合で69勝21分12敗、1試合平均勝ち点2.24。不在時は17試合で8勝5分4敗、1試合平均1.71でした。いずれも同サイトが示した数字をそのまま引いています。
個人の数値としては、同サイトが2024-25シーズンのデータとして、ボール奪取154回、成功パス2,409本、空中戦勝率62.0%、デュエル勝率64.14%、ブロック15、インターセプト21、クリーンシート12を挙げています。ボール奪取154回は、同サイトが比較対象とした8人のディフェンダーの中で最多でした。
アラン・シアラー氏は自身が選ぶ2024-25シーズンのチーム・オブ・ザ・イヤーにサリバを入れ、「2年続けてプレミアリーグで最も堅い守備の中心にいる岩だ」と評しています。
2026年ワールドカップでの負傷報道
サリバの背中の負傷については、日本語メディアの報道を通じて確認できる範囲にとどまります。
Goal.com日本版はスカイスポーツの報道として、2026年のワールドカップ準決勝スペイン戦でサリバが30分ごろに途中交代したこと、負傷箇所は背中であること、クラブが「長期間試合に出場できない見込み」と発表したこと、そして手術は不要で回復プログラムに入る見通しであることを報じました。
当サイトが確認できているのはここまでです。復帰時期や離脱週数について具体的な数字を伝えた報道は確認できていないため、本稿では書きません。
なおアーセナルは2026年8月21日、アストン・ヴィラからエズリ・コンサを獲得しています(移籍金5100万ポンド+400万ポンド)。この補強とサリバの離脱を結びつける報道は当サイトでは確認できていないため、因果関係は断定しません。筆者としては、最終ラインの枚数を厚くしておく必要があったこと自体は確かだと見ています。
フランス代表
Goal.com日本版によれば、サリバがフランス代表デビューを飾ったのは2022年3月です。もっとも、代表での序列はクラブほど単純ではありませんでした。同記事は、2023年の代表戦でサリバの出場が4試合にとどまり、うち先発は2試合だけだったと伝えています。
ディディエ・デシャン監督は当時「彼は良いシーズンを過ごしているが、私がまったく好きではないことをやっている」とコメントしており、同記事はダヨ・ウパメカノが優先されていたことにも触れています。クラブでの評価と代表での扱いがしばらく噛み合わなかった選手、という言い方ができそうです。
公式情報・SNS
選手個別の公式アカウントについては本稿では紹介しません。クラブ発表を追うなら、アーセナル公式サイトと公式X(@Arsenal)、日本語公式アカウント(@OfficialAFC_JP)が確実です。なお @arsenal_japan は公式サポーターズクラブのアカウントで、クラブ公式ではありません。
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参考
- https://www.premierleague.com/en/news/1293771
- https://www.premierleague.com/en/news/4426318/is-arsenal-defender-william-saliba-the-best-centre-back-in-premier-league-2025-26
- https://www.soccer-king.jp/player/article/1118219.html
- https://www.goal.com/jp/ニュース/france-william-saliba-20240325/blt152acdbfd636fbd3
- https://www.goal.com/jp/ニュース/arsenal-saliba-injury/blt1670a5a5ea341bd3

