アーセナル チケットのリセール|公式交換と転売の違い【2026-27】
チケットが取れない。
だから転売サイトを開いてしまう。
気持ちは分かりますが、クラブはそこを繰り返し、強い言葉で止めています。
この記事のポイント
- 公式のリセールは会員同士の「チケット交換」。売り手は額面から事務手数料を引いた額を受け取る
- 非公式で買って入場できなくても、クラブは金銭的な損失に責任を負わないと明言している
- 会員でない人が日本から買うなら、公式ホスピタリティか公式代理店。公式チェッカーで確認
公式のリセールは「チケット交換」と「チケット移転」
席を持つ会員が完売した試合の席を出品し、別の会員が買う仕組みです。
出品は無料で、売れると額面価格から事務手数料を引いた額を受け取ります。
買い手向けFAQ(2015年付の古いページ)によると、開くのは完売後の試合だけで、買ったあとの返金はありません。
注意したいのは、公式の説明が古かったり、食い違っていたりすることです。
手数料は、買い手FAQが標準の予約手数料、売り手FAQが事務手数料、2026/27シーズンの方針が交換と移転の手数料をファンに転嫁せず続ける、と書いていて、書き方が揃っていません。
実際の扱いは、交換の画面で確かめてください。
チケット移転(Ticket Transfer)は、持っている人が別の会員へチケットを送る無料の機能です。
送れるのはゴールドとプラチナのシーズンチケット保持者だけです(2025年4月のクラブ記事の時点。2026/27の対象が同じかは、公式で確かめてください)。
シルバー、レッド、キャノン、ジュニアガナーを名乗る相手からの移転や、「名前変更」の費用を求める申し出は詐欺だ、とクラブは書いています。
公式ルートと非公式ルートの違い
| 項目 | 公式ルート | 非公式(転売サイト・SNS・個人) |
|---|---|---|
| 入口 | 会員向けの販売、チケット交換、公式ホスピタリティ、公式代理店 | 無許可のサイト、FacebookやXの投稿、路上 |
| 価格 | クラブの設定価格。交換は額面基準 | クラブは「法外な値段」と表現 |
| 入場・損失 | クラブは公式チャネルでの購入だけを案内 | 入場を拒否されたり退場させられたりする可能性。規約違反で購入されたと判断されたチケットはブロックされ、会員資格も取り消し(2025年4月)。損失にクラブは責任を負わない |
転売サイトで買うと何が起きるか
2023年3月の記事は、非公式の売り手の多くがそもそもチケットを持たず、詐欺であることも多い、と書いています。
偽造や複数回売られたチケットを買った人に、クラブは試合日ごとに数百人対応しているそうです。
なりすまし(identity fraud)のリスクは、2025年4月の記事が警告しました。
SNSの手口は、ヘルプセンターによるとこうです。
チケットも会員資格も持たない人がFacebookグループやXで広告を出し、手付金を取る。
クラブが取る手数料だと偽って「名前変更手数料」も請求する。
払い込むと、あらゆる連絡手段でブロックされます。
こうしたサイトの多くは英国外にあり、クラブ自身、閉鎖も救済も「ほとんどできない」と認めています。
英国の法律:現行のs.166と、準備中の新法
クラブは公式サイトで、1994年刑事司法・公共秩序法の第166条を根拠に、権限のない者が指定試合(designated football match)のチケットを売るのは犯罪だと説明しています。
条文(legislation.gov.uk)の要点は次の2つです。
- 「権限のない者」は、主催者から書面で許可されていない者。「売る」には、購入可能だと広告することも含まれる
- 略式起訴で有罪なら、罰金は標準スケールのレベル5まで
条文に価格の条件は出てきません。
額面で売っても対象になり得る書き方に見えますが、法的な判断ではなく自分の読みです。
新法の時系列
| 時期 | 出来事 | 出典 |
|---|---|---|
| 2025年1月10日 | 政府が転売の意見募集を開始(締切は2025年4月4日) | GOV.UK |
| 2025年11月 | 政府が新法を出すと確認。CMA(競争・市場庁)がViagogoとStubHubの調査を開始 | Slaughter and May |
| 2026年5月13日 | 国王演説で、Ticket Tout Ban Billの草案とSporting Events Billを発表 | Slaughter and May、Osborne Clarke |
草案は、Slaughter and MayとOsborne Clarkeによると、元の価格に避けられない手数料を足した額を超える転売を違法にする内容です。
ただし議会の事前審議を経る段階で、最終的な法律まで数年かかる可能性がある、とSlaughter and Mayは書いています。
サッカーは新法の対象か
正直、ここが一番知りたい人も多いはずです。
Slaughter and Mayは、Sporting Events Billの対象を「主要な」イベントとし、例に世界選手権や欧州選手権を挙げましたが、プレミアリーグが入るかどうかは示していません。
草案が固まるまで、答えは待つことになります。
クラブの摘発の数字
| 発表時期 | 数字(クラブの表現に沿って) |
|---|---|
| 2022年9月(NLD前の注意) | 毎シーズン、数千の会員資格を取り消さざるを得ない |
| 2023年3月 | そのシーズンで2,000近い会員資格を転売の違反で取り消し。ウルブズ戦のシルバー会員向け販売では、ボットの疑いで最大50万のIPアドレスをブロック |
| 2025年4月(レアル・マドリード戦前) | そのシーズンで31,000超のアカウント(うち会員資格27,603)を取り消し |
| 2026年2月(2026/27のチケット方針) | デジタルチケットと新バロットの導入以降、約74,000のアカウントを取り消し。今季だけで17,500超の会員資格を禁止 |
対象と集計期間は発表ごとに違うので、増減を並べて読むのはやめておきます。
日本から買う人が確認すること
クラブの説明では、正規のチケットは会員制度と公式ホスピタリティ経由だけです。
会員でない人の入口は、公式ホスピタリティ(hospitality.arsenal.com)と、海外の会社や個人が使える公式ホスピタリティ代理店。
チケット交換は会員限定なので、使えません。
2017年12月付けのクラブ記事は、公式代理店として Champions Travel、Travel Connection、Seat Unique を挙げ、それ以外から買うのは勧めないとしています。
ただし古い記事です。
今も公式代理店かどうかは、公式チェッカー(arsenal.com/online-agent-website-checker)で確認してください。
買う前のチェックリスト
- 売り手を公式チェッカーで確認する。 プレミアリーグの「Unauthorised Ticket Websites」も見ますが、載っていなくても認可済みとは限らない、とクラブは書いています
- SNSや個人の取引は避ける。 手付金や「名前変更手数料」を求められたら、その時点で止めます
- 届き方を確認する。 ホスピタリティFAQでは、チケットはメールで、通常は試合の3〜5日前に届きます。届かなければ hospitality@arsenal.co.uk へ連絡します
- 公式代理店以外の再販売プラットフォームは使わない。 正当性が確認できないと入場が止められる可能性があると、クラブはホスピタリティFAQで強く止めています
旅行会社やチケット仲介サービスについて
旅行会社やチケット仲介サービスを使うときも、公式の売り手かどうかを公式チェッカーで確かめてください。
承認されていない売り手からの購入は入場を拒否されるリスクがある、とクラブは書いています。
ツアーの選び方は、アーセナル観戦ツアーの選び方にまとめました。
公式ホスピタリティのパッケージはホスピタリティチケットの記事をどうぞ。
自分の見立て
個人的には、チケット交換の「額面で回す」設計が、ファンにいちばん優しい形だと思っています。
行けなくなった人には額面から手数料を引いた額が戻り、行きたい会員は額面を基準に買える。
誰も転売で儲けません。
クラブが取り消しや禁止の数字をここまで具体的に出すのは、抑止の狙いもあるのでしょう。
2026年2月の2026/27の方針には「前例のない需要」という言葉があり、供給を上回る需要が続いているのだろうと感じます。
日本のグーナーにとって難しいのは、公式の道が細いことです。
バロットに応募しても、当たるかどうかは運。
手軽そうな転売サイトに目が向くのは自然だと思います。
それでも自分は、「安く手に入るか」より「確実に入場できるか」を優先したいです。
飛行機と宿を押さえたうえで入口で止められたら、失うのはお金だけではありません。
現実的なのは、公式ホスピタリティか、公式代理店を通したパッケージ。
値段は上がるかもしれませんが、届き方が決まっていて、問い合わせ先があります。
次に見るのは、国王演説の草案が議会の審議を経て、どんな形になるかです。
確認しておきたいこと
公式の説明が揃っていない点が、いくつかあります。
チケット交換の手数料と、買える会員の範囲は、交換の画面と最新のFAQで確かめてください。
プレミアリーグの試合がs.166の「指定試合」にどう当たるのか、新法の対象に入るのかは、今後の審議を待つことになります。
日本の旅行会社や仲介サービスで買う場合、日本の消費者保護がどう働くかは、各社の規約で見てください。
よくある質問
公式のリセールはありますか?
あります。
会員同士が額面でやりとりする「チケット交換」で、対象は完売した試合、使えるのは会員です。
使い方は、アーセナル チケットの買い方にまとめました。
買った側も違法になりますか?
買う側を処罰する規定は、s.166の条文には出てきません。
ただし入場を拒否される可能性があり、クラブは損失の責任を負いません。
だまされてしまったらどうすればいいですか?
touting@arsenal.co.uk に、取引の証拠と、分かる範囲の会員番号や席の情報を送ってください。
問い合わせフォームで「Touting」を選ぶ方法もあります。
参考
- Acting against ticket touting(arsenal.com)
- Ticket touting: Important note to all supporters(arsenal.com)
- Authorised Ticket Access(arsenal.com)
- Ticket touting and resales: Arsenal v Real Madrid(arsenal.com)
- Touting(help.arsenal.com)
- Clubs Action Against Touting(arsenal.com)
- At face value: The King’s Speech and ticket reselling(Slaughter and May)
- Men’s ticketing guide: 2026/27(arsenal.com)
- Arsenal Ticket Exchange FAQs – Buyer(arsenal.com)
- Criminal Justice and Public Order Act 1994, Section 166(legislation.gov.uk)
- Putting fans first: resale of live events tickets(GOV.UK)
- Consumer law | UK Regulatory Outlook May 2026(Osborne Clarke)
- Unauthorised Ticket Websites(Premier League)
- Authorised website checker(arsenal.com)
- FAQ | Arsenal Hospitality(hospitality.arsenal.com)
- Arsenal Ticket Exchange FAQs – Seller(arsenal.com)
- All other Ballot FAQs(help.arsenal.com)
- Official Hospitality Agents(arsenal.com)
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